PX-S1UD ver2をUbuntu(Debian系)で動かす方法 【TS抜き】

TS抜き

PX-S1UDと同等のMyGica S270という商品があるのですが、PLEX製のものより約2000円ほど安いうえ、延長ケーブルと簡易的なアンテナがあるので、買うなら後者をお勧めします。

用意するもの

PX-S1UD

MyGica S270

SCR3310/v2.0(カードリーダー)

アンテナ線

HDD 4TB

買っておけば少し便利かも

実際の構築した際の環境

  • PC
    • CPU Core i5 6500
    • メモリ DDR4 2333Mhz 4GBx4
    • SSD 256GB
  • 外付けHDD
    • 4TBx2
    • 6TBx1
  • OS
    • OpenMediaVault

今回使うソフト

BonDriver_Mirakurun

違うパソコンでTVTestを使ってみたい際に使います。一応ダウンロードしてください。

BonDriver_Mirakurun_v1.5.zip」が最新です。

環境構築のやり方

では、早速構築していきたいと思います。

Docker

これをTerminalに入れて実行してください。

sudo apt -y install docker-ce docker-ce-cli containerd.io

チューナーのドライバ

下のコマンドを一行ずつ実行してください。
最後の行を実行すると再起動されます。

apt install -y pcscd libpcsclite1 libpcsclite-dev libccid pcsc-tools
apt install -y autoconf build-essential git-core libssl-dev libtool libboost-all-dev pkg-config yasm pkg-config
wget http://plex-net.co.jp/download/linux/ubuntu20.04.2_PX-S1UD_Driver.zip
cp s270-firmware/isdbt_rio.inp /lib/firmware/
reboot

arib25のインストール

一行ずつ実行してください。

sudo su -
mkdir ~/tmp
cd ~/tmp
wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/c44e16dbb0e2.zip
unzip c44e16dbb0e2.zip
cd pt1-c44e16dbb0e2/arib25
make clean && make
make install
http://hatoka.blog.fc2.com/blog-entry-43.html

recdvb(PX-S1UD版)のインストール

PX-S1UDに対応しているものになっています。

最後の行を実行すると再起動が始まります。

cd ~/
mkdir ~/recdvb
cd ~/recdvb
wget https://web.archive.org/web/20191019064537/http://www13.plala.or.jp/sat/recdvb/recdvb-1.3.1.tgz
tar xvzf recdvb-1.3.1.tgz
cd recdvb-1.3.1
./autogen.sh
./configure --enable-b25
make
make install
reboot

カードリーダーのインストール

下のコマンドを実行した後に、「Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)」と出ていたらOK。「Ctrl + C」で抜けましょう。

sudo pcsc_scan

録画できるかテスト

cd ~/
recdvb --b25 --dev 0 --strip 13 10 test.m2ts

これでエラーが出ずに録画ができたらOK。できなかった場合は、USBの刺す場所を変えると治るか、インストールに失敗しています。

できた場合は次に進んでください。

Mirakurun

Dockerのインストールが終わってから、一行ずつTerminalで実行してください。
(Dockerを使わない場合だと、かなりめんどくさいです)

mkdir ~/mirakurun/
cd ~/mirakurun/
wget https://raw.githubusercontent.com/Chinachu/Mirakurun/master/docker/docker-compose.yml
docker-compose pull
docker-compose run --rm -e SETUP=true mirakurun
docker-compose up -d
https://github.com/Chinachu/Mirakurun?tab=readme-ov-file#quick-install

起動が終わったらwebブラウザで「http://{PCのIPアドレス}:40772」と入力してください。
下の画像のようになっていればOKです。

そして、地デジのチャンネルスキャンをするために下のコマンドを実行してください。

curl -X PUT "http://127.0.0.1:40772/api/config/channels/scan?type=GR&setDisabledOnAdd=false&refresh=true"

少し時間がかかるので、そのまま放置して次の作業に行きましょう。

EDCB-Wine

以下のコマンドを実行してください。

git clone https://github.com/tsukumijima/EDCB-Wine.git
cd EDCB-Wine

外付けHDDのマウント設定をします。以下のコマンドを実行してください。

cp wine-mount.example.sh wine-mount.sh
nano wine-mount.sh

nanoでもviでもいいのでエディターで開き、以下のような形式で記述してください。

マウントできるフォルダは「/mnt/」配下に配置されている必要があります。
解説元ではHDDしか無理と書かれていましたが、cifsでマウントしたNAS-HDDも使用できました。

sambaで共有しているHDDのフォルダに保存したい場合

cronを使って起動時に接続するように設定しましょう。
以下のコマンドを実行して、エディタでmount.shを作りましょう。

apt -y install netcat
nano ~/mount.sh

↓↓以下のスクリプトをコピーして貼り付ける

#! /bin/bash
SRV={sambaサーバのipアドレス} # FQDN or IP address
while ! nc -z $SRV 445; do
    sleep 10
done

mount -t cifs -o username={usernameを入れる},password={passwordを入れる},uid={uidを入れる},gid={gidを入れる} //{sambaサーバのipアドレス}/ /mnt/{マウントしたいフォルダ名}
docker restart EDCB-Wine

↑↑ここまで
Ctrl + Oで保存。Ctrl + Xで終了

自分はOpenMediaVaultを使用しているので、Webインターフェースからcronの設定をしました。

これで起動時に自動でマウントしてくれます。

ドライブレターは小文字で入力してください。

ln -s "/mnt/{マウントしたパス}" "d:"

設定ファイルのコピーをします。以下のコマンドを実行してください。

cp EDCB/Common.example.ini EDCB/Common.ini
cp EDCB/EpgDataCap_Bon.example.ini EDCB/EpgDataCap_Bon.ini
cp EDCB/EpgTimerSrv.example.ini EDCB/EpgTimerSrv.ini
cp EDCB/RecName/RecName_Macro.dll.example.ini EDCB/RecName/RecName_Macro.dll.ini

終わったら以下のコマンドを実行してください。

chmod -R 777 /EDCB-Wine

これで設定は終わりなので、ビルドを開始します。
以下のコマンドを実行してください。

docker compose up -d --build

環境によっては時間がかかるので、しばらく待ちましょう。

終わったら、ブラウザ上で「http://{PCのIPアドレス}:6510」にアクセスしてください。

すると、このような画面が出てくると思うので「接続」をクリックしてください。

デスクトップ画面が表示されます。

EDCB-srvの設定

デスクトップ画面を確認できましたら、以下のアイコンをダブルクリックしてください。
すると、このような画面が出てくると思います。(設定が終わっている状態なので、表示が少し違います。)

まずは、「チャンネルスキャン」をクリックしてください。

ここの時点で「BonDriverのオープンに失敗しました」と出ていた場合は、チューナーが認識されていないか、途中のインストールに失敗している可能性があります。
その場合は、一度パソコンを再起動してから、もう一度Dockerコンテナをすべて起動しなおしてみてください。

すると、スキャンが始まります。

終わるとサービス一覧にチャンネルが表示されます。

これで簡易的な設定は終わりです。

番組を録画などをしたい場合は「EPGTimerNW」またはWebブラウザを開いて「http://{PCのIPアドレス}:5510/EMWUI/epg.html」にアクセスしてください。

以下の写真のように表示されると思います。

EPGTimerNWを使う場合は、EDCB-Wineを起動しているPCのIPアドレスを入力して接続してください。

以下のように接続することができます。

mirakurunの便利な機能

mirakurunはBonDriverチューナーをIPTV化することもできます。
FireTVStickやチューナーなしAndroidTVなどを持っている方にお勧めです。

詳しくは以前の記事で紹介していますので、良ければ見てください。

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